両親と旬の駅へ。ドキッとして、ほんわかして、癒された一日【認知症介護のリアル】

👴 父の認知症

先日、両親を誘って、旬の駅へ買い物に行ってきました。 「行く行く!気分転換になるわ〜」と二人とも喜んでくれて、こちらも嬉しい気持ちに。

旬の野菜やお菓子をあれこれ見ながら、のんびりお買い物を楽しみました。


▶ 帰り道、コンビニで……ドキッとした瞬間

帰り道、コンビニへ寄ることになりました。 お母さんが「トイレも行ってくるし、お茶買ってくるね」と一人でコンビニへ。

私と父は車の中で待ちながら、旬の駅で買ったおせんべいとお饅頭をつまんでいました。

しばらくして—— 「お母さん、どこ行ったんやろ」

急に心配になった父が、後部座席からひょいっと降りて駐車場をキョロキョロ。歩き出したと思ったら…… なんと、かじりかけのおせんべいを手に持ったままで、何の迷いもなくコンビニの中へ入ろうとしていました。

「お父さん、だめよ!」と慌てて止めると、素直に戻ってきてくれましたが、胸の中ではドキッ。

食べながら歩いてお店に入ってはいけない、ということが、とっさに判断できなくなっている。 目を離せないな、と改めて実感した瞬間でした。


▶ Wi-Fi張り紙作戦、スタート。そして「言い方」の大切さ

実はこの日、実家でもう一つ気になることがありました。

以前から、夜に雨戸を閉めるついでにWi-Fiのコンセントを抜いてしまう……という問題が続いていて (以前の記事でも書きましたが、また抜かれていました😅)

今日からイラスト入りの張り紙を作って、目につくところに貼ることにしました。

お父さんに「これ、抜いたらあかんよ」と伝えると、 「そんなん一回も抜いたことないわ。お母さんちゃうか」と即反論。

ここで「いや、お父さんが抜いてるんやで」と言いたい気持ちをぐっとこらえて、

「そうなんや〜。でも無意識にやることもあるかもやから、念のためお願いね」

と伝えたところ、「分かった、これはわかりやすいわ」とうなずいてくれました。


コンセントを抜く(×)・抜かない(○)をイラストで説明した張り紙を作って、2箇所に貼りました。文字だけより視覚的に伝わるかな、と思って。効果があるといいのですが……👐

実は前日、兄が冷蔵庫に張り紙を貼っていたのですが、「何か行動する前に家族に相談すること」という内容で——お父さんはそれを見て「馬鹿にしてる」と怒っていたと母から聞いていました。

兄に悪気はまったくない。でも書き方がプライドを傷つけてしまったんですね。

認知症になっても、その人が積み重ねてきた誇りや生き方は変わらない。 看護師として頭では分かっていたことだけど、改めてリアルに感じた出来事でした。

「否定しない」「プライドを傷つけない」——これ、認知症ケアの基本中の基本。 「抜いてない」という言葉を正面から否定せず、「無意識かも」という言い方にしたのも、そういう気持ちからでした。


▶ 洗髪タイムの間、父とアイスでほんわか

張り紙を貼って階段を降りてくると、お母さんが声をかけてくれました。

「今から洗髪するから、アイスでも食べて待っててね」

お母さんは最近、三姉妹の次女のお姉さんに影響されて、洗髪は昼間にするようにしているのだそう。お姉さんは心臓に不安があって「昼間に洗髪、夜は体を洗うだけ」とルーティンを決めているとのこと。仲良し姉妹のやりとり、ほほえましいなあと思いながら聞いていました。

ちょうど父も来たので、「食べる?」と聞いたら「食べる!」と元気な返事(笑)

雪見大福とジャンボ最中アイス、2種類を仲良く半分こ。

お母さんが洗髪している間の、父との二人きりのほんわかタイム。 なんでもない時間なのに、なんだかじんわり温かくて。

昔は、何でもお父さんに相談したら、冷静に的確な判断をして、色々教えてくれたなーなんて、思い出しました。


▶ 帰り際、口笛のおまけ

実家を出るとき、どこからか素敵な鳥の声が聞こえてきました。 3人で思わず空を見上げると——

お父さんが突然、横で一生懸命口笛を吹き始めました。

でも全然うまくならなくて、本人も 「おかしいな、ならへんな」と首をかしげています。

思わず笑ってしまいました。 こういうお茶目な一面、大好きだなあ。

コンビニで冷や汗をかいたり、言い方に気をつけながら張り紙を渡したり—— そういうことが全部あったうえで、最後に笑って帰れた一日でした。

たまに実家に来て、こうして一緒に過ごす時間。 やっぱりいいものだなと、改めて思いました。

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