【看護師の私も打ちました】アラ還こそ考えたい、帯状疱疹ワクチンの話

💉 看護師の日常

去年の冬、私は帯状疱疹(たいじょうほうしん)のワクチンを打ちました。

正直に言うと、最初は「そんなの、私にはまだいらんやろ」と思っていたんです。でも今は、同じアラ還世代の方に「一度、考えてみてほしい」と本気で思っています。

今日は、看護師の私が実際に打った体験と、そう思うようになった理由を、ゆっくりお話ししますね。

きっかけは、友達のひとこと

中学からの友達に、医療職でもなんでもないのに、昔から健康に関心が高くて情報通の子がいます。

その子が、ある日ぽろっと「私、帯状疱疹のワクチン打ったよ」「あれは打っておいた方がいいよ」と言うんです。

正直、そのときの私は「えー、まだいらんやろ」。……でも、そこから、だんだん気になることが増えてきたんです。

身近で、本当に増えている

というのも、私のまわりで、実際に帯状疱疹になる人がぽつぽつ出てきたんです。しかも、私より若い人も。

中でも驚いたのが、職場の人の話。たまたまワクチンの話をしていたときに、「実は…」と打ち明けてくれました。

恥ずかしいけど、と前置きして——デリケートな場所(陰部)にできてしまって、「今までの人生で、いちばん辛かった。とにかく痛くて」と。

帯状疱疹は、体の片側の神経に沿って“帯状”に出るのが特徴ですが、出る場所は人それぞれ。お尻や陰部、顔、耳の中にできる人もいます。話を聞いていて、「これはほんまに他人事やないな」と思いました。

【看護師の解説】帯状疱疹って、どんな病気?

帯状疱疹は、子どものころにかかった「水ぼうそう」のウイルスが、神経の中にずーっと潜んでいて、加齢・ストレス・疲れなどで免疫が落ちたときに、再び暴れ出す病気です。

「人からうつされる」というより、「自分の中に眠っていたものが、目を覚ます」というイメージ。

大人の約9割が、このウイルスを体の中に持っていると言われています。つまり、誰の体にも潜んでいるということ。発症は50代から増えるといわれていて、80歳までに約3人に1人がかかるというデータもあります。まさに、アラ還世代こそ要注意なんです。

いちばん怖いのは、「痛みが残る」こと

私が「打っておこう」と思った、いちばんの理由。それは、合併症(後に残る症状)の怖さです。

  • 帯状疱疹後神経痛(PHN)…皮膚のブツブツが治っても、「焼けるような」「電気が走るような」痛みが、何か月、ときに何年も残ることがあります。
  • 耳にできるタイプ(ラムゼイ・ハント症候群)…顔の麻痺・めまい・難聴が残ることも。
  • まれに、髄膜炎や脳炎など…頭にまで及ぶ、重い合併症が起きることもあります。

看護師として、ここがいちばん怖いと感じています。皮膚の症状はいつか治っても、「痛み」や「麻痺」が長く居座ってしまうと、毎日の暮らしそのものが、しんどくなってしまうんです。

2025年4月から「定期接種」になりました

帯状疱疹ワクチンは、2025年4月から、国の「定期接種」になりました。対象の方なら、自治体の助成を受けて接種できます。

ワクチンは2種類あって、どちらか1つを選びます。

帯状疱疹ワクチン2種類(生ワクチンとシングリックス)の違いを比較した図。回数・発症を防ぐ効果・持続期間・副反応・費用などを星評価でわかりやすく比較。
生ワクチンシングリックス(組換えワクチン)
種類弱毒生ワクチン組換えワクチン(不活化)
回数・打ち方1回(皮下注射)2回(2か月あけて筋肉注射)
発症を防ぐ効果約50〜60%約90%以上
効果の持続5年ほどで弱まる10年後も高い予防効果
副反応比較的軽め(赤み・かゆみ・腫れ程度)やや強め(痛み・腫れ・筋肉痛・だるさ・発熱など)
免疫が下がっている人打てないことがある打てる
費用の目安(自己負担)安め(数千円ほど)高め(1回1万円前後×2回)
こんな人に費用を抑えたい・1回で済ませたい効果をしっかり長く・免疫が気になる

対象になるのは、基本は65歳の方。 さらに、2025〜2029年度の5年間は経過措置として、その年度に70・75・80・85・90・95・100歳になる方も対象です(100歳以上の方は2025年度に限り全員対象)。

費用(自己負担)は、自治体によってけっこう差があります。 生ワクチンで3,000〜4,000円ほど、シングリックスは8,000〜11,000円×2回、というところが多いですが、これはあくまで一例。

対象年齢も助成額も市区町村によって違うので、まずはお住まいの市区町村の窓口か、かかりつけ医に確認してくださいね。定期接種で受けられるチャンスは、対象の年度の1年間だけ。逃さないように、ぜひ早めに確認を。

私が打った感想(副反応、正直に書きます)

私が打ったのは、2回打つ「シングリックス」。

費用は1回22,000円、2回で44,000円でした。実は、私はまだ定期接種の対象年齢の前で、全額自費だったんです……。今思えば、助成や対象年齢をもうちょっと調べてから動けばよかった、というのが正直なところ。これから打つ方は、ぜひ確認してからにしてくださいね(自戒を込めて!)。

さて、気になる副反応です。

これまで私は、インフルエンザの予防接種でも腕が腫れることはほとんどなくて、打ったことすら忘れるタイプ。ところが、このワクチンの1回目は——夜、寝返りを打つだけで腕が痛い。 何かに当たるだけで「いたっ」となるくらい腫れました。

1日目は我慢、2日目もまだ痛かったので、冷やして寝たら、だいぶ楽に。2回目は、意外にも1回目より軽く済みました。

腫れる・痛む人はしっかり痛むみたいですが、私の場合は冷やすと楽になりました。(※冷やし方や対処が気になるときは、自己判断せず、医師や薬剤師に相談してくださいね。)

まとめ ― アラ還世代こそ、一度考えてみて

最初は「いらんやろ」と思っていた私ですが、身近な人の本当に辛そうな話を聞いて、そして看護師として合併症の怖さを知っているからこそ、今は「打ってよかった」と思っています。

最後に、ポイントをおさらいしますね。

  • 帯状疱疹は50代から増える。そして誰の体にも潜んでいる
  • 痛みが長く残ったり、まれに重い合併症が起きることも
  • 2025年4月から定期接種に。対象や助成額は自治体で確認を
  • 定期接種のチャンスは、対象の年度の1年間だけ

打つ・打たないは、体質や持病もあるので、最終的には医師と相談して決めてくださいね。でも、この記事が「考えるきっかけ」になればうれしいです🍀

※この記事は、看護師としての経験と公的機関の情報をもとにした一般的な内容です。ワクチンの対象・費用・副反応は、人や自治体によって異なります。接種の判断は、医師や自治体の窓口にご相談ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました