老親

👴 父の認知症

お父さん、私やん」認知症の父の付き添い受診、8週間に1度の1日

真面目な人だ。昔から、そういう人だった。8時30分に両親宅に着くと、父はもう玄関の前で待っていた。コートを着て、帽子をかぶって、小さなバッグを手に持って。私の車が来るのを、外で待っていたのだ。約束の時間より、ずっと早くから。きっと、何度も時...
👴 父の認知症

「治らない」と知る看護師の私と、認めたくない母。認知症の家族の距離

毎朝、出勤の車の中で母に電話をかける。安否確認を兼ねて、帰宅時にもかける。短い電話だけれど、これが私と両親をつなぐ大事な習慣になっている。電話に出た母は、たいていこう言う。「大変やわ。昨日ね、お父さんと散髪屋に行こうとしたんやけど、場所が思...
👴 父の認知症

あの父が、と思う日――認知症の親を持つ家族へ、看護師の娘が伝えたいこと

車を走らせながら、助手席と後部座席の会話を聞いていた。 「で、どこに行くんやった?」 花屋さんへ向かう途中、父が聞いた。お墓参りの前に花を買いに行く、そう話したのは2〜3分前のことだ。 「またおんなじこと聴いてはるわ。花屋さんやろ。」 母が...