調べた私より、連れて行った兄が正解? 介護の「温度差」にほとほと疲れた話

👴 父の認知症

介護をしていると、家族との「温度差」に静かに消耗することって、ありませんか。

私は今、じわじわとそれを感じている。


きっかけは、IHへの買い替え話だった

認知症の父が、ガスコンロをつけっぱなしにすることが増えてきた。

そろそろIHに替えた方がいい、という話が家族の間で出てきた。

私はさっそく調べ始めた。価格.comでスペックを比較して、レビューを読んで、工事費込みでどこが一番コスパがいいか。仕事の合間に少しずつ、時間をかけて。

一方、兄は——店舗に行った。しかも、認知症の父を連れて。

父は「ガスが使えるのに、なんでこんなん見に来たんや」と言い出した。

……そりゃそうやと思う。


母には母の不安があった

母はずっと、ひとつのことが心配だったらしい。

「高齢の自分に、IHが使いこなせるか」。

その気持ちはわかる。慣れ親しんだガスをやめて、見慣れない機械に替える。怖いよな、と素直に思う。

だからこそ私は、そういう視点で選ぼうとしていた。操作がシンプルなもの、サポートが充実しているもの、高齢者が使いやすいと評判のもの。

後から兄に聞いたら、母が「ポイント稼ぎのためにネットで買いたがってる」と言っていたらしかった。兄も否定しなかった。それが答えやと思った。

どっと、疲れが出た。


母が感謝していないわけじゃない

母は機嫌のいい日に「本当によくしてもらって」と言ってくれる。その言葉は、本物だと思っている。

ただ、私が決めてしまうことへの抵抗が、どこかにあるみたい。

そこに兄が母寄りの意見を添えるから、余計にやりにくくなる。


一番しんどいのは、直接話せないこと

困るのは、兄と私がほとんど直接話さないことだ。

意見のやり取りは、いつも母を介して行われる。兄が思っていることは母経由で伝わってくるし、私が言いたいことも同じルートを通る。

直接話してほしい。そう思うのに、なぜかそうならない。

そして、その間で母がしんどくなっていないか——それも気になってしまう。


「思いが伝わってないんやな」

実家のWi-Fiは私が払っている。防犯カメラもつけた。父の様子をスマホで確認できるように。

目に見えない部分でやっていることは、けっこうある。

息子にこの話をしたら、「お母さんの思いが伝わってないんやな」と言われた。

そうかもしれない。

でも、伝わらないまま動き続けるのって、やっぱりしんどい。

「もう好きにして」と思いながら、それでも気になって口を出してしまう。


これが、離れて介護に関わるということ

たぶんこれが、離れて暮らしながら親の介護に関わるということなのだと思う。

正解がわからないまま調べて、動いて、すれ違って、疲れる。

それでも気になるから、やめられない。

疲れた日は、ただそれを誰かに聞いてもらいたくて、こうして書いている。

同じように感じている方が、どこかにいたら——少し気持ちが楽になってくれたらいいな、と思いながら。


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