16歳老犬の通院で気づいたこと——動物病院との付き合い方

🐾 老犬介護

今日、ちろんを動物病院に連れて行った。

1ヶ月ほど前から右後ろ足の小指あたりから出血していて、抗生剤と塗り薬で先週ごろからやっと赤みが引いてきたと思っていたのに、昨日からまた腫れて少し出血が始まった。気になって受診することにした。


ガンか、炎症か

先生の診断は、「左足の擦れによる炎症かもしれない」とのこと。洗って、軟膏を塗って、靴下で保護する、というシンプルなケアでいいと言われた。

ただ、ガンの可能性もゼロではないとも言われた。でも先生はこう続けた。「高齢だからね」と。

積極的な検査や治療よりも、ちろんが快適に過ごせることを優先する。その考え方が、私の気持ちとぴったり一致していた。実は内心、「生検しましょう」と言われたらどうしようと思っていたから、先生のひとことに、ほっと胸をなでおろした。

16歳のちろんに、つらい思いをさせてまで病名を確定することが正解だとは思えない。快適に、穏やかに過ごしてほしい。それが今の私の願いだ。

そんなひと安心の気持ちを抱えながら待合室に戻ると、思いがけないことがあった。


診察の合間に、トリマーさんに

今日は運よく、ずっと伸びていた顔まわりをカットしてもらえた。さっぱりして、ちろんもどこか嬉しそうに見えた。

このクリニックはトリミングが人気で、予約は4ヶ月先までいっぱい。高齢のちろんはシャンプーも負担になるので、近所のサロンに行くこともあるのだけど、高齢を理由に断られることもある。だから最近は家でシャンプーをしている。そんな状況なので、受診のたびにトリマーさんが余裕があれば部分カットをしてくれるのが、本当にありがたい。


息子が感動していた

帰りの車の中で、息子がぽつりと言った。

「ここ、ほんまにいい病院やな」

看護師さんたちが本当に動物を好きなんだな、と感じたと。朝から診察して、午後2時から夕方の診察が始まって、私たちは最後から2番目だったのに、終わったのは夜の10時前。それでも丁寧に診てくれる。

頭が下がる思いだった。


🩺 看護師として、思うこと

看護師として長年働いてきた中で、「どこまで治療するか」という場面に何度も立ち会ってきた。

積極的に治療を続けることが、必ずしも本人の幸せとは限らない。その人が、その子が、どう過ごしたいか。それを真ん中に置くことが、本当のケアだと私は思っている。

ちろんは検査より、抱っこが好きだ。数値より、なでてもらうことが好きだ。毎日そばにいる私だから、わかることがある。

信頼できる先生と、同じ気持ちで向き合えること。それが老犬介護で、一番心強いことだと今日改めて感じた。


老犬の介護は、正解がない。どこまで検査するか、どこまで治療するか。その判断は、飼い主それぞれの価値観と、その子との関係の中にある。

今日、先生と同じ気持ちでいられたことが、何より心強かった。ちろん、まだまだ一緒にいようね。

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